鏡開き
今日は鏡開きの日。
とーちゃんがニヤニヤと笑いながらボクに近づいてくる時は、たいていの場合あまり良いことが起きた試しがないんだ。悪い予感を感じながら後ずさりしたら、案の定とっ捕まって、ボクの頭に何かをかぶせてきた。
『やっぱり!ゼッタイに似合うと思ったんだ♪』
とーちゃんはボクの姿をみてケラケラ笑う。
『かわいそうよ〜!ヤメなさいって!』
そう言いつつ、かーちゃんもクスクス笑ってる。
ま、ボクが少し我慢して家族が笑顔になるなら、悪くない...ボクは鏡餅を頭に載っけたままで眠ることにした。
とーちゃんが何やらゴソゴソ始めたので、またまたイヤな予感がしたんだけど、今度は節分のお面なんだって。
ま、まさか、ソレ、ボクらにかぶせるつもりじゃないんだろね?
あ”〜あ