ゴロン!
もちろんたいていの人は知ってることだと思うけど、ネコはニホンゴが喋れない。
ボクらネコはあんまり物事を深く考えない傾向があるので、もしボクらが喋ったら、ニンゲンはうるさくて困るだろうなとも思うけど。
その代わり、ボクらにはボディランゲージがある。
歯をむき出しにして『シャー!』って言ってる時は威嚇。
お腹を見せてゴロンするのは親愛。
身体をスリスリしたりペロペロ舐めるのは愛情。
で、しっぽを真上に立てて近づくのは友情なんだ。
ボクはとーちゃんに友情を感じてる。命の恩人だし毎日ウンチを片付けてくれるもん。
だけど、残念なことにボクはみかんみたいにしっぽをピンと立てて友情を示すことが出来ないんだ。
だって、ボクはしっぽがない。
ケガで切れちゃったんじゃなくて、生まれつきしっぽがない"ジャパニーズ・ボブテイル"という和猫だから(もちろん雑種だけどね)。
そんなわけで、ボクは少し離れたところにいる相手に友情を伝えることが出来ない。だから、早めにお腹を見せてゴロンすることにしている。
この家に来てからというもの、あっちでゴロン、こっちでゴロン...ゴロンする相手が多すぎる。
幸せってゴロンを何回できるかなんだよね、きっと。