小春ちゃん

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昨夜からとーちゃんの友達夫婦が我が家に泊まっている。

ネコの匂いは全然しないご夫婦。なのに初対面なのにボクに優しくしてくれて、ボクとしては珍しくお膝に乗ることができた。

みかんは人見知りがないので、置き薬のおじさんのお膝にちょこんと乗ってみたり、電気工事の職人さんの足に絡んだり、セールスマンさんのペンに噛み付いたり...誰だってウェルカム&アイラブユーなんだけど、ノラネコ経験が長いボクは初対面の人はちょっと苦手。普段は物陰に隠れて観察して、人柄を見極めて、でも初めてあった日は遠巻きにご挨拶するぐらいなんだ。

 

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朝になってボクが2階から降りてくると...!!!

唐突に、ホント唐突に、三毛の子ネコがテーブルの下に座ってた。

え"っ?どうして?
もしかして、また家族が増えるの?

うり姐さんに事情を尋ねると、ちーちょ兄さんの七宝焼を作ってくれた大西先生のお宅で3匹の子ネコが生まれて、引き取り先を探してたらしい。とーちゃんはネコを飼いたがってる友達がいることを思い出して「仲人」になって、今日はその引渡しの日だったみたいだ。

 

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あんなにニンゲンに対しては博愛主義のみかんだけど、小春ちゃん(...って名前になったそうだ)に対しては、歯をむき出しにしてシャーシャー威嚇。でも小春ちゃんは、まだ小さいので威嚇されてるってことすら分からずキョトン。その落差がメチャ笑える。


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で、ボクといえば、子ネコにどう対応して良いか分からず、ひとまず怖がらせないよう、びっくりさせないよう、身体を小さくして抜き足差し足でそ〜っと近づいて、小春ちゃんが振り返ったらピタッと動きを止め、小春ちゃんが歩き始めたらまた進むって感じ。

とーちゃんはそんなボクを見て『なんだか"だるまさんがころんだ"やってるみたいだな。』って爆笑してた。

 

横浜に旅立っていった小春ちゃんに幸あれ!