ガードキャット
前にも書いたかもしれないけれど、ボクは基本的にカリカリしか食べない。
カリカリって言ってもワカンナイ?ドライキャットフードのことだ。
でもうり姐さんとみかんはお魚が大好きで、朝と夕方にちりめんや小女子のおやつをもらってる。スーパーでニンゲン用に売ってるのは塩っ辛くてネコにとっては体に悪いので、かーちゃんはいつも湯煎して塩抜きをしてくれるんだ。ほんのひとつまみづつだけどね。
『ホントはあんまり良くないんだけど、アナタたちもカリカリばかりじゃ飽きるでしょ?』
かーちゃんは優しい。
ボクはちりめんの時間になると、冷蔵庫の前で正座して、かーちゃんに『ちりめんの時間ですよ〜!忘れてませんか〜?作ってあげてくださ〜い!』とアピールする。で、茹で上がりそうになると、2階やサンルームにいるうり姐さんやみかんに知らせに行くんだ。
『ジロちゃんはちりめん食べないのに、律儀よね〜!』
かーちゃんはそう言って苦笑いしながら、ボクのカリカリのお皿に「ネコちゃんのおやつ」という商品名の鰹節と小魚のふりかけを掛けてくれるんだ。
そんなボクなので、かーちゃんには信用されていて、夕ご飯のおかずにお魚が出ると、みかんが"ドロボウ猫"しないように見張っててね!って頼まれることもある。
ボクはうり姐さんの弟子だけど、この時だけはかーちゃんの命を受けたお魚のガードマン(ガードキャット)。お魚お皿の前に正座して、みかんの襲撃を阻止するべく頑張るんだ。
最初の写真は、とーちゃんとかーちゃんが釣ってきたワカサギを守っているボク。ちょっと凛々しいだろ?
あ、ちなみにそんなボクにも弱点がある。
ボク、実は甘党で生クリームのケーキやあんこに目がないんだ。ボクらネコはチョコやココアを食べると死んじゃうので、かーちゃんは絶対にくれないんだけど、ケーキがテーブルの上にあると...もう我慢できなくてペロリとやって叱られるんだよね。