薪ストーブとパインの床
野生の生き物は火を怖がるって言われているけど、とーちゃんによるとそれはケースバイケースらしい。
とーちゃんがボーイスカウトでキャンプしてて、キャンプファイヤーを囲んで座ってる時、ふと気が付いたら隣に野うさぎがちょこんと座ってたことがあったらしいし。
ボクらネコも同じ。
飼い猫になって、生まれて初めてストーブを見た時、怖いというよりもあったかいなぁって思わず近づいてしまったもん。
ちーちょ兄さんは初めて薪ストーブを焚いた時、近付きすぎてヒゲを焦がしてダリみたいになってたらしいけど、ボクらはうり姐さんから薪ストーブについて色々と教わっていたので、火傷することもヒゲを焦がすこともないんだ。
これから春までずっと火が落ちることなく、ボクらを暖め続けてくれる薪ストーブ。
一度壁や床が暖まると、もしとーちゃんたちがお泊りでお出かけしても、2日ぐらいは20℃以下になることはないし、この家は壁も床もパインという空気をたっぷり含んだ柔らかな木の無垢なので、肌触りが優しくてひんやり感じることがないしね。
(そのせいでボクらが走り回るだけで傷だらけになって、まだ20年ぐらいなのに古い小学校の校舎の床みたいになってるけど...涙)
外で暮らすノラネコのみんなにはホント申し訳ないけれど、ボクにとっては一番のお気に入りなんだよね。